平成時代の国際平和協力とその終焉――安倍政権の安保政策を振り返る(1) / 本多倫彬 / 政策過程研究、国際協力論 | SYNODOS -シノドス-

軍事

はじめに 安倍政権が外交・安全保障分野で残した実績のひとつに、2015年の平和安全法制があることは疑いない。それ自体の是非をどう評価するかとは別に、集団的自衛権の行使を限定的とはいえ容認し、自衛隊の国外での活動に転機をもたらすものだった。 安倍首相は在任中、海外で活躍する自衛官にたびたび言及した。そうした言動もあいまって、安倍外交のイメージのひとつに、「『自衛隊の海外派遣』に積極的だった」というものがあろう。しかしそのようなイメージは正確ではない。1990年代初頭、平成の始まりとともにカンボジア派遣で幕を開けて以来、自衛隊陸上部隊の国連PKO(平和維持活動)派遣は脈々と続けられてきた。ところが、安倍政権下でそれはゼロになった。このことの意味はあとで論じたい。 安倍外交には、たとえば「インド太平洋構想(旧・戦略)」、通称FOIPを世界に定着させたことにみられるように、総体としては高い評価があ

コメント一覧


BUNTEN2020/11/12
あえて今さら言っておきたいが、派兵を恒常化・一般化する前に、控えめに言っても同時進行で平和を目指す外交をやるべきではないだろうか。俺的には、核兵器禁止条約を署名・批准しないと公言するのは論外だ。